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令和5年(2023年)1月1日 教主さま年頭ごあいさつ

令和5年(2023年)1月1日 教主さま年頭ごあいさつ

新玉の年を迎えて

大本五代教主
出口直子
 明けましておめでとうございます。
 皆さまには令和五年癸卯(みずのとう)の年の元旦をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も相変わりましてどうぞよろしくお願いいたします。

 コロナ禍の中での暮らしも、まもなく三年を迎えようとしています。ロシアのウクライナへの侵略戦争、核の使用の不安、日本の軍備費増強、原発新設の動きなど、今、みろくの世とは逆の方向に向かっているようです。
 どうか世界から争いがなくなりますように、世界中の人々がどうか無事に安心して暮らせますようにと祈らずにはいられません。たとえ小さくても、一人ひとりにできることから行ってまいりましょう。

 相変わりましてよろしく、という独特の言い方は、開祖さまがお始めになったようです。「こんな強いもの勝ちの暗闇の世がいつまでも続くのはかないません。早くよい世に変わってほしいものです」、続けて「今年も相変わりましてよろしくお願いします」というようなご挨拶だったようです。
 実は、私は世間とは違うこの言い方に、なかなか馴染めずにおりました。今では、これは大本の精神を簡単に言い得たすばらしい挨拶であると、素直に思えます。このお正月はもっと大きな声でご挨拶申し上げたいと思います。

 本年も相変わりましてよろしくお願いいたします。

 さて、今年は二度目の岩戸開きの神事から百二十年を迎えます。
 明治三十六年旧四月、開祖さま、聖師さま、二代さま、そして前年にお生まれになったばかりの三代さまもご一緒に、弥仙山に登られました。開祖さま、聖師さまの火水の戦いといわれた激しい対立が和合したことと、お世継ぎの三代さまを授かったことのお礼をかねて、神命を受けてのご参拝でございました。
 火水の戦いの先に厳瑞の和合がなり、そして道統が明らかになっていったように、真の和合の前には葛藤や厳しい対立を経なければならないのかもしれません。大本をとり巻く困難も神さまのお経綸(しぐみ)であると受けとめて、この記念の年、あらためて誠をお腹に据え、進んでまいらねばなりません。
 私たち一人ひとりの天の岩戸が開かれますように、霊界物語と大本神諭をしっかりと拝読して信仰に励んでまいりましょう。

 年の初めにあたりまして、皆さま方のご健康とご活躍をお祈りいたします。

木の花の匂ふがごとく三五(あななひ)の みのりは四方(よも)にひろまりにけり
(聖師さまのお歌)

令和五年 正月元旦
(終)
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