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第三次大本事件の本質

第三次大本事件の本質

第三次大本事件とは
 第三次大本事件とは、大本教団の内部から現われた“開祖・聖師の御教えの軽視”と“神のお仕組の破壊”、端的には大本四代教主の地位をめぐる紛争をいいます(教団執行部の呼称は「反教団事件」)。

 大本二大教祖のお一人である出口王仁三郎聖師は、出口なお開祖に帰神された「艮の金神」を、国祖 国常立尊であると審神(さにわ)されました。聖師の天来の審神者(さにわ)としての権威を信じなければ、大本信仰の根本は成り立ちません。その聖師が、出口直美さまを開祖の生まれかわり、開祖と同じ稚姫君命(わかひめぎみのみこと)の御霊であると審神され、直美さまに四代の証を手渡されたのです。

 しかし、四代教主を継ぐべく神定された出口直美さまは、昭和57年に教主後継者から外され、教団執行部は出口聖子氏、出口紅氏と二代続けて出口家の血統だけを継ぐ方を教主としています。

 大本の道統について三代教主は、「大本の教主継承は神界からのお仕組のまにまに行われるもので、人為をさしはさむ余地のないものであります」と端的に示されています。この神の神界からのお仕組は、大本の根本教典である『大本神諭』『霊界物語』によって示されています。

 したがって、第三次大本事件の本質は、単なる俗的な跡目争い、権力闘争などではなく、神の神界からのお仕組を信じて従うのか、それとも人為によって変え、大本を大本でなくしてしまうのか、というところにあります。

 大本には天地の祖神さまの、「みろくの世」建設のための明確な御教えがあり、それを実践する核となるべき重要な役割があります。しかし神の御教えと信徒の心がバラバラでは本当の力は出せません。「教え」と「聖地」と「道統」が正しく揃った、あるべき姿の教団となってこそ、大本本来の役割が果たせるものと信じています。

 大本信徒一人ひとりの信仰のあり方そのものが問われているのです。
第三次大本事件(「大本神業」のコーナー内)
まとめ
 教団執行部は大本信徒連合会を「宗教法人大本から離脱した団体であり、現在は宗教法人大本とは一切関係のない団体です」としていますが、さきの出口直美さまに対する「建物明渡請求事件」における大阪高裁判決の中で“連合会も大本信者の構成員”、“直美様が大本から離脱したと評価することはできない”という内容の判断が示されています(裁判は最高裁で直美様の勝訴が確定。正確な判決文はリンク「大本四代教主 出口直美さまに対する建物明渡請求事件のページ」より大阪高裁判決文を参照のこと)。公益に資すべき宗教法人として、世間一般の良心に基づいた、司法による公正な判断を尊重して頂きたいものであります。

 私たちは、三代教主を神の経綸による道統継承者として信仰的に敬慕しております。しかし、この敬慕の念と、神のお仕組を人為によって乱すことを正当化し、護教に生きる人々を抑圧する手段としての教主神格化とは根本的に異なります。

 世界の「型」の出る大本は一つの小世界であり、さまざまな世間の考え方が反映しています。道統について、教義の解釈について、教団運営の方向性についてなどの意見対立は、大本の御教えに基づいて話し合い、和合に向けて解決されるべきです。それを教主の神格化という手段で強引に推し進めた結果が第三次大本事件であり、現在の教団の状況なのです。

 大本の信仰の基軸は、厳瑞二霊(開祖・聖師の神霊)のご神格を理解し、その御教えに生きるところにあります。私たちの願いは、そのような信仰に生きる教団への再生と、御教えに基づく大和合の実現なのです。
〈資料〉- 大本信徒連合会発行
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