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神定の教主

 昭和27年(1952年)3月31日、出口澄子が昇天すると、長女の直日が道統を継承して、三代教主に就任しました。

 明治時代の筆先で、次のように神さまが示されています。

「綾部の大本は、末代変性男子の御魂の出口直の霊系(ちすじ)で無いと、世が続いては行かんぞよ。肉体が女で御魂が国常立尊の御魂であるぞよ。代々続く女の御世継ぎであるぞよ。此の事は大事の事であるから、念を入れて書いておくぞよ。」(明治43年旧9月10日)

 大本の道統継承の条件は、肉体的には開祖・聖師の血統を受け継ぐ女性であり、霊統的条件は国祖の霊統であるということが示されています。二代教主は澄子、三代教主は直日だということが、神さまからはっきり指名されています。

 四代教主の出口直美は、生まれたときに出口王仁三郎聖師から肉体的・霊統的条件を満たすことを審神(さにわ)され、「直美は開祖の生まれ変わりだ」と言われており、また二代教主の澄子が書いた『大福帳』(だいふくちょう)には、直美が御世継であるとはっきり指名されています。

 昭和21年4月に王仁三郎が直美に与えた三冊の歌集等には、「四代に与ふ」と王仁三郎が署名しており、直美もまた、その母親である直日と同様、生まれたときから教主として神業に奉仕することが宿命づけられていたのでした。
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