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神業は現在も進展中

 平成2年(1990年)9月23日、三代教主・出口直日は88歳で昇天しました。
 長女の直美は、神定により道統を継承し、四代教主に就任しました。

 しかし一方では、三女の聖子(きよこ)が”四代教主”に就任し、教団執行部はそれを支持しました。
 また、聖子が平成13年(2001年)に昇天したあとは、亡くなる直前に養女になった出口紅(くれない。直日の二女で、直美の妹である広瀬麻子の二女)を”五代教主”として活動を継続しています。

 直日の昇天後、榮二は教団執行部に対する訴訟を取り下げました。
 しかしこれで第三次大本事件が終結したわけではありません。
 神定の教主である出口直美が本来の立場に戻るまでは事件は終わらないのです。

 出口直美を教主と慕う信徒たちにより「大本信徒連合会」が結成されました。
 これは大本から独立して新しい教団をつくったわけではなく、大本の信徒団体です。自分たちはあくまでも大本の信徒なのであり、大本を出ていく理由がありません。宗教法人にもなっていません。

 第三次大本事件は王仁三郎聖師の予言通り、内部から起き、栗のカラが内からはじけるように、大本ははじけ散り、四分五裂しました。
 出口家だけでなく、一般信徒の家庭にまで悲劇が及んだこの不幸な争いで大本が嫌になり、信仰から離れていった信徒も少なくありません。

 この第三次大本事件は神の試練であり、この悲劇を通して神が信徒に何かを教えようとしているのです。

 いかにすれば教団の紛争に終止符を打つことができるのか──それは、全大本信徒が開祖・聖師の御教えに基づく信仰に立ち返り、争いのない人類愛善の世界の雛型をつくるということでもあります。
 それは私たち大本信徒に与えられた使命なのです。



 大本神業は終わったわけではありません。
 世界を変えるための雛形の神劇は、今でも演じ続けられているのです。

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(本文中の敬称は煩雑になるため省略させていただきました)
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