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令和6年(2024年)1月1日 教主さま年頭ごあいさつ

令和6年(2024年) 教主さま年頭ごあいさつ

新しき春を迎えて

大本五代教主
出口直子
 明けましておめでとうございます。

 甲辰(きのえたつ)年の新年を皆さま方にはお元気でお迎えになりましたことと、お慶び申し上げます。

 本年も相変わりまして、よろしくお願いいたします。

 開祖さまの頃より交わされてきた、この大本特有の「本年も相変わりまして」という、新年のごあいさつを、この春ほど切実に願うことはありません。

 「神より見れば一人の生命も大地より重しとなしたまう。その重きところの生命をとり合う戦いこそ悪の骨頂である」(『道の栞』)

 ウクライナとロシアの戦争が終わりの見えない中、イスラエルとハマスの戦闘が始まり、双方の犠牲者は二ヶ月間ですでに二万人を超え、その多くがガザ地区の人々です。殊にガザ地区への残忍非道な殺戮は、世界中の多くの人々が心を痛め、即時停戦を、の声をあげています。

 にもかかわらず、ますます激化し、犠牲者は増え続けています。

 空爆や砲撃による死の恐怖や悲しみに毎日さらされている子どもたちが、ほんの数日の戦闘休止の一時を、破壊し尽された瓦礫の上で無邪気に遊んでいた姿が頭から離れません。

 どうか一刻も早く戦闘が終わりますように、ガザの地に、ウクライナの地に安らぎの日が訪れますように、祈るばかりです。

 「日本は世界平和の先駆者として尊い使命がある」と、聖師さまはおっしゃいました。

 ほんの微力かもしれませんが、私たちも小さくとも良い型を出していかねばと、強く思います。

 本年は、聖師さまが大正一三年にご入蒙なされてより、一〇〇年の記念の年を迎えます。
 遙か遠くエルサレムに想いを馳せながら、日本のみならず、世界の平和と人々の幸福を願い続けられた聖師さまの想いを確と受け継ぎ、一〇〇年のこの記念の年に世界の岩戸開きのための御用に邁進させていただきたいと思います。

 心を協せ、力をひとつに進んで参りましょう。

 年のはじめにあたり、皆さまのご健康とご多幸、そしてご活躍をお祈りいたします。

神国(みくに)には御栄光(みさかえ)あれや地の上は 平穏(おだやか)あれよ恵みあれかし

四方の国みな同胞(はらから)とむつび合ひ 神国の民となる日待たるる

(大本讃美歌より)

令和六年 正月元旦

(終)
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